資料返却完了
資料の追加を重ねたため、期限ぎりぎりまで作業は行われました。
施錠可能な鞄に厳重に入れられ、何度も往復していただきましたが、これが最後の資料返却です。
成果物
たいへん綺麗な画像ができあがりました。
電子化は引き続き作業中ですが、成果物の一部をご紹介します。
長年の折りたたみによる皺はできる限り伸ばされており、裏写りがないため原本より見易くなっています。また、背景が白であることと画面のバックライトでより色が鮮明です。
右上のタイトル「地引網之図」は綴ってあった時には完全にのどに隠れていました。
他にも文書番号や、日付等、重要な情報が隠れていることがありました。
拡大が容易に可能となり、細部まで見ることができることも大きな効果です。
愛媛は全国有数の海岸線の長さを誇っており、漁業が盛んな地域です。
この資料では当時の漁の様子が良くわかります。
館内での公開を平成26年度より予定しています。
製本
解体するには再製本(どこまで元の状態に戻せるか)が最も重要になりますが、資料には糊等の接着剤を使用している部分はなく、綴り紐の抜き取りだけで解体は可能でした。紐は変わることになりますが、それ以外はほぼ元通りに製本できます。良かった!!
今まで装丁をじっくり観察したことがなかったのですが、本当にきれいに、無駄のない、理にかなった手法でしっかりと綴ってあります。そのおかげで、今容易に解体・電子化・再製本が可能なんですね。
昔の行政職員の丁寧な仕事に感謝するとともに、しっかりと後世に繋いでいきたいと思います。
解体
冊子の電子化は解体して行うこととなりました。
1枚の和紙を袋綴した状態のため次のように欄外に記述がある場合、そのままだと「のど」に隠れて見えません。また、裏写りもありますので、解体してスキャンすると見易さは原本以上かもしれません。
図面等真ん中で折られている状態のものにも非常に適しています。
(そのまま見開き)
(解体した右ページ)
(解体した左ページ)
実際に完成するデータはもう少し周囲に余白があり、白紙部分をトリミングによって損なわないようになっています。
バナーができました。
先月末に当館のホームページのトップページデザインを一新しました。
その際にホームページの担当者がバナーを作ってくれました。
(カッコいい-)
バナーのリンク先は当ブログです。
もう少し更新を頻繁にしようと改心した次第です。
バナーは当館のホームページのトップページ、左下にございます。
ご覧ください。
愛媛県立図書館ホームページ
お知らせ
しばらくの間閲覧できませんので、利用者の皆様にはご不便をおかけしております。
館内表示と、ホームページにお知らせとリストを掲載して広報していますが、何度かお尋ねがありました。
来年4月までお待ちくださいますようお願いいたします。